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オーガニック・フューチャー・ミッションin四谷
2018年07月06日
7月22日(日)イベント告知!
オーガニック・フューチャー・ミッションin四谷
有機農業の未来を語り創造していくはじまりの日
一般社団法人日本有機農業普及協会主催
農林水産省オーガニック・エコ農産物安定供給体制構築事業(新規参入・定着等促進支援事業)事業説明会
今年は一般社団法人日本有機農業普及協会(JOFA)が農林水産省の有機農業推進事業のうち新規参入・定着等促進支援事業を受け持ちます。
このイベントをはじまりに、全国10ヶ所で有機農業への新規参入の支援・有機農業者の定着促進等をサポートする事業を行っていきます。事業を通じて頂いたご意見・ご要望は農林水産省へお届けいたします。
① 日時:2018年7月22日(日)午後1時~5時
② 場所:丸正総本店ビル6階(東京都新宿区四谷三丁目12)
③ 参加費:無料
④ 下記の参加申し込みフォームから申し込めます。
https://www.jofa-blof.net/blof-7-5
⑤ 内容
社会から求められる農業・農産物のあり方は、次第に変わってきています。おそらく幸せのあり方自体が変わってきたのでしょう。これまではカロリーを得ること、おなかいっぱい食べることが重要でした。この島国に生きるたくさんの人を飢えさせないことが目標で、安く効率よく大量につくることが尊重されてきました。
しかし、2000年くらいを境に、人口は減少に転じ、大量に作っても余るようになり、人類が経験したことないほどの長寿社会へ入っていくことが確実で、さらに医療費の増大が財政を圧迫しています。今までになく、健康が貴ばれ、病気にならない元気な心身をつくるための栄養価の高い農産物が求められています。
3つのテーマで有機農業の未来を語っていただきます。
1.「野菜の健康診断」で有機農産物の優位性を立証するデータが得られているということを、メディカル青果物研究所の武井安由知さんに話していただきます。
2.これまで有機農業の最大の問題点は、科学的な裏付けのある再現性の確かな技術体系が確立していなかったことではないでしょうか?これに対し、最新の研究成果を基に、有機農業のおいしさと栄養価の高さを生み出すメカニズムを解明し、再現性の高い農業技術にしていくことは可能となってきたということを一般社団法人日本有機農業普及協会の小祝政明氏、東京大学の二瓶直登氏、理化学研究所の市橋泰範氏に話していただきます。
3.1940年にアルバート・ハワードが、持続可能性の高い農業生産システムとしてオーガニック・ファーミングを提案してから78年、日本有機農業研究会が発足してから47年、有機JAS法が制定されて18年、有機農業推進法ができて12年。わたしたちの社会は、ずっと昔から、自然生態系と調和し、環境負荷が少なく、有機物の循環を基盤とした持続可能性の高い農業を求め続けてきました。その声がだんだん大きくなってきたのが今なのでしょう。誰もが、容易に有機農産物を食べれる社会をつくっていくために!そしてこれからはどうなっていくのか?有機農業と共に生きてきた一般社団法人フードトラストプロジェクトの徳江倫明氏に話していただきます。
わたしたちには目的がある。栄養価の高い農産物を生産することで、それを食べる人の心身の健康を支えていく。
わたしたちには手段がある。おいしくて、栄養価の高い農産物をつくるための有機栽培技術が普及できるようになった。
食べる人の心身の健康を支えていくという同じ目的に向かって、それを実現できる技術を学んで実践していただける人を募集しています。
棒グラフは2018年2月24日に徳島県徳島市で開催された「栄養価コンテスト」に出品されたホウレン草を抗酸化力の高い順に並べたもの。上位を有機栽培のものが独占しました。今年の栄養価コンテストのホウレン草部門の最優秀賞は、熊本県くまもと有機の会の田中誠さん。そのホウレン草の成績を平均値と比べたら、糖度:1.3倍、抗酸化力:1.7倍、ビタミンC:1.5倍、硝酸イオン:10分の1と、かなり優れた成績です。しかし、これは60年前のホウレン草と同じ栄養価なのです。昔の野菜が栄養価が高かったのは、有機栽培だったからかもしれません。
農産物の栄養価を競い合うコンテストを通じてわかってきた有機農産物の特徴。それは化学肥料でつくった農産物より、堆肥をしっかり活用した有機野菜の方が栄養価が高いということ。しかも、食べてみたら、すごくおいしい。野菜はクスリではないですが、野菜はわたしたちの心身の健康を支えるもの。毎日、おいしく食べることで健康になれるなら、こんな幸せな話はない。どうして有機栽培の野菜の栄養価は高まったのか。そのメカニズムを解明し、栄養価の高い農産物を安定生産する技術も確立してきています。これからの社会を支えていく農業として、栄養価の高い農産物をつくることができる有機農業の果たす役割は、ますます大きくなってきています。
この生産技術、もう少し磨けば、きっと世界と渡り合える技術になることでしょう。これから農業を志す方は、ぜひ有機栽培を学んでみてください。